「いまのオカダ・カズチカは“感情移入できない”スター。俺と並んだら“差”が出ますよ?」
・・・これは、内藤哲也のスマホインタービューによる記事にて言っていたことです。
私は、その通りだな・・・と心の底から思います。
勿論、オカダ・カズチカは強いし、スター性もある。身長も高く、イケメンで、プロレスラー離れした身体能力の持ち主。
でも、残念ながら「感情移入はできない」・・・
では、なぜ、感情移入出来ないのか?
いや、感情移入する人が少ないのか?
・・・いや、いや、
なぜ、内藤哲也に感情移入する人が多いのか?
別角度から紐解きたいと思います。
結論から言えば、地方のお客様を大事にしているところなんですけど、それが、誰でも目で確認できるものが存在します。
それは・・・
締めのマイクでの言葉
例えば、現在行われているシリーズ「パワーストラグル」で、メインを務めているロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの連勝が続いてます。
そして、当然のことながら「デ・ハ・ポン」の大合唱で占めるのですが、締めのフレーズの前にその土地の情報をしっかりとしゃべっているのです。
2017年10月18日:山形・山形ビッグウイングでは・・・
今年最後の山形大会のフィナーレ、そして、山形市では初めての大合唱、皆様、思う存分叫んで下さい。
2017年10月20日:新潟・新潟市体育館では・・・
2年3ヶ月ぶりの新潟市体育館大会、そして! そして、ここ新潟市では初めての大合唱、皆様、思う存分叫んで下さい。
2017年10月22日:栃木・ニューサンピア栃木では・・・
ここニューサンピア栃木では、何度も大会を行なってますが、今日のニューサンピア栃木、過去最高の観客動員数だったようで、皆様、グラシアス、アミーゴス!今年最後の栃木大会のフィナーレ、そして! ここ鹿沼では、初めての大合唱、皆様、思う存分、叫んで下さい。
2017年10月25日:青森・八戸市東体育館では・・・
約10カ月ぶりの新日本プロレス八戸大会・・・今年最初で最後の八戸大会のフィナーレ、そして、ここ八戸では初めての大合唱、皆様、思う存分、叫んで下さい。
2017年10月26日:秋田・秋田県立体育館では・・・
今年最後の東北大会でのフィナーレ、そしてここ秋田では初めての大合唱(※場内どよめく)、皆様、締めのフレーズはもちろんわかってますよね?(※大歓声) 我々、LOS INGOBERNABLES de JAPONを応援してくださる秋田のお客様、思う存分、叫んで下さい。
・・・分かりますかね?
内藤哲也の凄さと“感情移入出来てしまう”根拠???
自分の住んでいる都道府県でなければ何とも思わない言葉の数々ではあるのですが、地元の人間からすれば「秋田では初めての大合唱」と言われ「今日のニューサンピア栃木、過去最高の観客動員数」と言われ「2年3ヶ月ぶりの新潟市体育館大会」と・・・
その土地、土地の情報をマイクでしゃべる・・・
これがどれほど「嬉しい」ことなのか?
単純に考えてもしっかりと内藤哲也は「準備」していることが分かりますよね?
内藤哲也は常日頃からこの言葉を言いますよね?
お客様に失礼だと思わないのかい?
これから、始まる「ワールドタッグリーグ2017」。
2018年1月:東京ドームメインに立つことの決まっている内藤哲也。・・・にもかかわらず、パートナーを探しにメキシコに行くと公言している。
プロレスをただの「仕事」だと考えれば、もう既に東京ドームのメインに立つことが決まっているため、わざわざメキシコになんか行くことはない。
でも、内藤哲也はお客様を楽しませたいと「わざわざ」メキシコまで行くのである。
・・・ここまで出来るレスラーって他にいるのかなぁ?
あえて、名前を言わせてもらうが・・・近々で言えば・・・
やっぱり辞めよう。
書き始めたら止まらなくなりそうだから。
最後に。
オカダ・カズチカに、なぜ、“感情移入できない”か書こうと思ったが、上手いこと説明できなかったから、内藤哲也に感情移入出来る理由を「見える言葉」で書かせていただきました。
勿論、かっこいい、可愛い、面白い、おっちょこちょい、笑顔が素敵・・・などなど、いろいろな理由で好きな人もいるとは思うのですが www
今日も記事、大変興味深く読ませていただきました。
私も今年のG1までオカダ選手にある種の物足りなさをずっと感じていました。確かに強い。見た目もいい。どんな相手とも見ごたえのある面白い試合をしてくれる。でもなぜか不思議な物足りなさを感じる。それが何なのか私も考えたことがあります。
私の考えた結果は、オカダ選手には浮き沈みのストーリーがないから感情移入しにくいのではないかと思いました。会社からのプッシュで一気にトップ戦線に躍り出て、それ以来ずっとその位置をキープしています。会社から求められている新しいプロレススター像をずっと損なうことなく演じ切っているという印象です。(日本No1の団体でずっとトップをキープし続けるって本当にものすごいことだと思います)
棚橋選手や内藤選手はご自身がトップに立った時でさえファンから厳しいブーイングに晒されてきた過去があります。それでも変わらぬプロレス愛を貫いていたり、遠い異国の地で生まれ変わるためのきっかけをつかんでそれをモノにした、などの挫折から這い上がったというストーリーがあります。プロレスファンって点じゃなくて線で見る人が多いと思うので、こういう浮き沈みのストーリーって思い入れに結構関係があるんじゃないかなーって思います。私はオカダ選手がどん底に落ちて、そこから這い上がるストーリーが見たいのかもしれません。
冒頭で「今年のG1まで」と書きましたが、G1以降のオカダ選手は結構面白くなってきたなーと思います。ご本人もインタビューの中で仰っていましたが、チャンピオンはこうあるべき、みたいな殻に拘らなくなったのが大きいと思います。
「強すぎてすいません!」とか「みんな俺が負けるところ見たいんだろ」とか「強すぎてブーイングされるチャンピオンなんていたか?」みたいな発言は本当に面白いし、お行儀のいいだけのチャンピオンより断然面白いです。G1の内容自体も相手のいいところを出して、それを受けきって、凌駕するっていう、昔の馬場さんがみたら大喜びしそうな王者のプロレスって感じでしたし。この懐が深いプロレスができるのも、今だとオカダ選手くらいじゃないかと思っています。
1プロレスファンとしては、2018年はオカダ選手にとって試練の年になるんじゃないかなーと妄想しています。
もくれん様。 長文コメントありがとうございます。 返信は、当ブログの以下の記事で書かせていただきました。
「オカダ・カズチカにはスキがない!だから感情移入出来ない」
本当にありがとうございました。