2017年12月13日(水)東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、2017年度プロレス大賞・最優秀選手賞・MVPに、2年連続の受賞となる内藤哲也選手が選ばれ、新日本プロレス事務所にて記者会見を行った。
【最優秀選手賞 (MVP)】
●内藤哲也(新日本プロレス)2年連続
【プロレス大賞】内藤哲也が2年連続MVP!「まさにデスティーノ」
【プロレス大賞】内藤2年連続MVPでオカダとの違い強調
【年間最高試合賞】
1月4日(水) 東京ドームで行われたIWGPヘビー級選手権試合
●オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ(両者:新日本プロレス)
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【敢闘賞】
●柴田勝頼 (新日本プロレス)
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【最優秀タッグ賞】
●諏訪魔&石川修司 (全日本プロレス)
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【新人賞】
●青柳優馬 (全日本プロレス)
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【特別賞】
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【殊勲賞】
●YAMATO (ドラゴンゲート)
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【技能賞】
●鈴木秀樹
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【女子プロレス大賞】
●紫雷イオ (スターダム):3年連続3度目
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2017年:東スポ大賞を受賞した内藤哲也記者会見の模様
■選考理由(※東京スポーツ・岡本記者から説明)
「本日、12月13日に『東京スポーツ新聞社制定 プロレス大賞』選考会議が行われまして、新日本プロレスの内藤哲也選手が2年連続、2度目のMVP受賞をはたしました。
今年の選考では、年間を通じてIWGPヘビー級王座を防衛したオカダ・カズチカ選手と、IWGPインターコンチネンタル王座を上半期に保持し、真夏の祭典『G1 CLIMAX』を制した内藤哲也選手、そしてベストバウトの試合を連発したケニー・オメガ選手の3名が候補に挙がりました。
その中で内藤選手が年間を通じてファンに話題を提供し続けた。オカダ選手の防衛という実績をさらに凌駕するほどの発信力で、ファンの支持を常に拡大したこと。そして抜群の会場人気を持って、衰えないロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン旋風を巻き起こし続けた、ということが高く評価されまして。1回目の投票で、21票中15票を獲得して、MVP獲得が決まりました。それでは内藤選手、受賞のコメントをお願いします」
■内藤哲也選手のコメント
内藤「まあ、今日はプロレス大賞の会見ではありますが、ちょっと一つ大事な言わなきゃいけないことがあるので、ちょっと話それてしまいますが、いいですか、岡本さん?」
岡本記者「ああ、手短にお願いします」
内藤「手短に……。まあ、昨日発表があったケニー・オメガvsクリス・ジェリコのダブルメインイベントの件っすね? ダブルメインイベント、という発表ありましたが、ダブルメインイベントの第一試合っていうのは要するにセミファイナルですから。4年前、ボクは経験してますから。今回、ダブルメインイベントという発表はありあmしたが、『あなた方はしょせんセミファイナルなんですよ?』『あなた方はしょせん内藤vsオカダ戦の前座なんですよ?』と。何かちょっと余裕を持ちながら、発表を聞くことが出来ました。
でも! でもですよ? 俺は『G1 CLIMAX』を優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れた。オカダ・カズチカもケニー・オメガも出場しているリーグ戦で優勝して、この東京ドーム大会メインイベントの出場権利証を手に入れたわけですよ。新日本プロレスにとって、東京ドームのメインイベントって言うのは、それぐらい大切な場所なわけでしょ? なのに、“世界的な知名度”があるっていうだけで、メインイベントがダブルメインイベントに変更されてしまう……。
ま、新日本プロレスにとって、『G1 CLIMAX』優勝。そして、東京ドーム大会のメインイベントっていうのは、その程度のことなんすかね? ……いや、知名度はやはりとても大事なことですよ。世界にアピールするには、彼の知名度を利用しない手はないでしょう。もちろんそれはわかってますよ。でも! 新日本プロレスが世界にアピールする、それにおいて一番大事なことは! 『これが新日本プロレスのメインイベントです』、『これで新日本プロレスは世界に打って出ます』ってアピールすることじゃないの?
世界的な知名度がある? 違うだろ? 『いま押さなきゃいけないモノは、我々が普段みせているものだろ』って。いや~、この新日本プロレスはいつまで、海外の某団体のご機嫌をうかがっていれば気が済むんだって。中邑(真輔)選手が移籍した時もそうだったでしょう? 人気選手が移籍してしまうにも関わらず、『おめでとう』って。それはないぜ? そんなゴマすってばっかいるような会社が世界一のプロレスの会社に? なるわけないでしょ? 選手がどんだけがんばっても、こんなことしてるようじゃ世界一なんかになれるわけがない。今回のダブルメインイベントの件に関して、ボクは新日本プロレスの“姿勢”にガッカリしたっすね……。て、ことでじゃあ岡本さん。プロレス大賞の会見始めましょうか?」
岡本記者 「……だいぶ、空気が重くなってやりずらいんですけど、続けて大丈夫ですか?」
内藤「いや、早く続けてください」
岡本記者「すみません。内藤選手はですね、去年に引き続き2年連続のMVP受賞となりました。これまでですね……」
※ここで会見場にアイフォンの着信音が鳴り響く。岡本記者が携帯をチェックするが、同時に内藤選手も自分の携帯を確認。すると……。
内藤「もしもし! あっ、ごめん! いま、会見中だから。ちとまたあとでかけ直すわ。じゃあね……(電話を切る)」
岡本記者「あの携帯電話……」
内藤「ん? いや、どうぞ進めてください」
岡本記者「いや、いつもほら。普段から」
内藤「なんすか? 大きい声で言ってくださいよ!」
岡本記者「普段から、携帯電話を……」
内藤「いつも言ってるじゃないですか? ボクが。思ってることは口に出さなきゃ誰にも何も伝わらないんですよ。これプロレス界だけじゃないから、一ッ般常識だから。これ基本ですから。岡本さん、何か思っていることがあったらハッキリ言ってくださいよ!」
岡本記者「あの携帯電話のほうはですね、マナーモード……」
内藤「(さえぎって)わかった! わかったもう!(苦笑)。長いから! みなさま急いでますから。この話の続きは、あとでファミレスで聞いてあげますから。ドンドン進めてください。……いや、清野(茂樹アナ)さんだったら、こんな進行ヘタじゃないよ? もっと勉強してきてくださいよ。ラピド! ラピド、カブロン!」
岡本記者「急げってことですね」
内藤「いいから!」
岡本記者「2年連続MVPの受賞は、過去にアントニオ猪木選手、ジャンボ鶴田選手、天龍源一郎選手、オカダ・カズチカ選手の4選手が成し遂げているのですが、内藤選手も2年連続の受賞となりましたが」
内藤「2年連続のMVPということで、『いや、オカダだろ?』『いや、ケニーじゃないの?』って思ってる方もいらっしゃるでしょう。まぁ、ただ残念ながら選考委員の皆様は、何票ですか?」
岡本「21票中15票です」
内藤「なるほど。ほとんどの方が内藤を指示したと。まぁ、当然の結果でしょう。この1年間、様々な話題を提供し、そして皆様を楽しませてきたわけですから。まぁ、当然の結果かなと思いながら、今日この時間のスケジュールをちゃんと空けておきましたよ。まぁ、何が一番気になるかって言ったら、やはり東京スポーツの岡本記者が一体誰に票を入れたのかと。それぐらいっすね。あとは当然のことが当然のように起こっただけ。まさに、デスティーノですよ」
岡本「選考会では実力のオカダ、人気の内藤という議論になったのですが、内藤選手に軍配が上がった理由、ご自身ではどう分析されていますか?」
内藤「選考委員会の中では、実力のオカダ、人気の内藤っていうことだったんですね。まぁ、確かにオカダはこの一年間、IWGPヘビー級王座を守り続けたと。チャンピオンであり続けたと。俺はそれを経験したことですからね。とてつもなく凄いことなんだろうなと思います。ただ、俺はオカダに負けてないですからね。直接対決してないですからね。
逆に、一緒にエントリーした『G1 CLIMAX』で優勝を手に入れたのは、オカダじゃない。内藤ですから。彼は優勝決定戦にすら駒を進められなかったわけですからね。まぁ、間接的な勝負ではありますが、俺が勝ってたってことでしょ。彼の実力は認めますよ。でも、やはり彼には実力以外の部分で何か足りないものがたくさんあるんじゃないですか? 彼は俺を見ていろいろ学んだ方がいいよ。彼に足りない部分を、俺はたくさん持ってますよ」
岡本記者「今回の受賞が、来年の東京ドーム大会へのモチベーションとなりましたか?」
内藤「一年間、IWGPヘビー級チャンピオンだったのに、MVPになれなかった。新日本プロレスにカネの雨を降らせてるはずなのに、MVPを獲れなかった。さぞかし、彼は肩身の狭い思いをしてることでしょう。俺が東京ドームで楽にしてやりますよ。彼もそれを望んでることでしょう」
■質疑応答
――ベストバウトは、1月4日東京ドームのオカダ・カズチカvsケニー・オメガとなりましたが、2年連続ベストバウトを逃したことに関しては?
内藤「非常に悔しいですね。素直に悔しいですよ。まぁ、相手のことを褒めるわけではないですが、この選考会は今日おこなわれたわけですよね。12月におこなわれてるわけで、1月の試合がベストバウトに選ばれるって、よっぽどインパクトがないと選ばれないわけでね。ただただ、ベストバウトを獲ることよりも、さらに難しいわけで。それはオカダであり、ケニーであり、素直に素晴らしいことだなと思うし、素直に俺は悔しいですね。だって、いままでにもダブル受賞はいたわけでしょ。MVPを獲りながらベストバウトも獲ってる選手はいるわけで。俺も今年、それが可能だったわけで。でも、ベストバウトに俺は選ばれなかった。それは素直に悔しいっすよ」
――他に質問はありますか?(※ここで内藤選手が挙手)
内藤「岡本記者は一体誰にMVP投票をしたのでしょうか?」
岡本記者「これは誰に誰が投票したと言えないものがありまして……そんなに気になりますか?」
内藤「なりますね。特に、岡本さんに関しては気になりますね。MVPの候補は何人いたんですか?」
岡本記者「内藤哲也選手、オカダ・カズチカ選手、ケニー・オメガ選手です」
内藤「3人ですね。じゃあ、イエスかノーなら答えられるんですか? 内藤に入れた。イエス、ノー?」
岡本記者「答えられません」
内藤「なるほど。これは入れてないってことですね」
岡本記者「なんでですか? イエスかノーで答えられないと言ってるだけですよ」
内藤「これは完全にノーでしょ?」
岡本記者「なんでですか? 例えば、ボクが「入れました」と言うと……」
内藤「岡本さん!長いんで、その続きはあとでファミレスでしましょう」
岡本記者「すいません。取り乱しました」
内藤「トランキーロですよ、岡本さん。トランキーロ、あっせんなよ」
岡本記者「では、最後に来年の抱負をお願いします」
内藤「まだ2017年ですけど、2018年も引き続き、内藤哲也、そして我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが、皆様を様々な話題で、そして様々なプロレスの試合の結果で楽しませることでしょう。あとは……来年の投票で、岡本記者に是非MVP、内藤哲也に投票していただきたいと。岡本さんの心に刺さるようなプロレスを、来年ボクが提供しますよ。それが目標っすかね。小さすぎます?」
岡本記者「いや。ただ、3連覇となると、猪木さん、天龍さんしか成し遂げてないので」
内藤「まぁ、3年連続のMVP獲れるか、とれないか、すべては岡本さん次第ですよ。岡本さんの一票にかかってますから」
■ベストバウト受賞:オカダ・カズチカ選手のコメント
「特にありません」
■ベストバウト受賞:ケニー・オメガ選手のコメント
「2008年以来、世界各国でベストバウト賞を獲得したが、この東京スポーツ大賞のベストマッチ賞、間違いなく受賞するに世界一ハードルの高い権威ある賞に違いない。2017年、私はベストバウトマシンとして戦い抜いたが、この賞を勝ち取るためだけに全力を費やしたわけでない。私が一番大事にしていること、そう、如何にファンに素晴らしい戦いと物語を魅せるかということに尽きる。だから、多分、この受賞は必然なのさ。
1.4東京ドームでの試合がベストバウト賞を受賞したのは24年ぶりと聞いている。私は7年前にこのベストバウト賞を受賞したが、この歳月ですからもう隔世の感だな(笑)。ベストバウトの『新基準』は今日ここで新たに設定された。ニュージャパンの強敵と相対して次なるステージに向うことを光栄に思う。2018年、ケニー・オメガにとって新たに大きなストーリーが始まる。Change The World、そう、俺が世界を変える!」
■敢闘賞受賞:柴田勝頼選手のコメント
「ありがとうございます。以上!」
■特別賞受賞:SKE48・松井珠理奈(ハリウッドJURINA)さんのコメント
「今年の1.4東京ドームでの試合で、初めてプロレスを生観戦しました!!そこから、新日本プロレスはもちろんですが、いろんな団体の試合を見に行きました!!
プロレスは、私の人生の中で凄く大きなもの、そして、大事なものになりました。なにか、辛いことがあったり、寂しい気持ちになっても、プロレスを観ているときは、元気になれます(^ ^)
同時にドラマでハリウッドJURINA 役を演じましたが、実際に後楽園ホールで試合もしました!!そのとき、プロレスは簡単なものじゃない。本当に命を懸けてるんだなと改めて感じました。
私は選手の皆様を尊敬しています!!オカダ・カズチカ選手がおっしゃっていましたが、プロレスラーは超人であることは、間違いありません。私が、今回そのようなプロレスラーの皆様の中にまじり、このような特別賞をいただきとても恐縮ですが、この賞をいただけたことに感謝をし、今後もプロレスを好きから、2018年は愛していければなぁと思います!!
プロレスファンの皆様、そして、いつも応援してくださっている皆様、愛してまーす❗プロレスファンの皆さまにも、いつかSKEや48グループを愛していただけたら嬉しいです(^ ^)」
引用サイト:新日本プロレス公式