滑舌悪いレジェンドレスラー天龍源一郎氏の著書「天龍源一郎の世界一滑舌の悪い人生相談」のインタビュー記事を読んで心に響いたフレーズがありましたので紹介したいと思います。
私の中での天龍源一郎氏と言えば・・・
ジャンボ鶴田&天龍組のタッグの印象が物凄く強い。シングル戦も見てはいますが、ジャンボ鶴田のファンだったのでタッグの記憶が強いですね。
近々で言えば、オカダ・カズチカとの引退試合。
まぁ、詳しいことはネットや書籍などで調べてくださいね。
では、本題へ。
天龍源一郎から学ぶ、社員という肩書を捨てたとき ~ 躊躇とたいしたことない。
天龍「自分も相撲人生やプロレス人生のなかで、いろいろ節目はあった。踏み出す前に悩んで躊躇(ちゅうちょ)することもあったんですが、いざ歩み出すと、意外にたいしたことなかったんですよね」
私が、天龍氏の言葉で思い出すのは、仕事を辞めて腕一本で生きていこうと決めた時。
あのとき、メチャクチャ悩みました。
自分の中では固い決意があるのですが、やはり、周りの人間は止めてくるんですよね。
そのたびに心がグラグラと揺れる。
固い決意があるのになぜ?
辞めることへの止めが入るたびどんどん「辞めることへの恐怖感」を抱いてくる。
- 辞めない方がイイよ
- もし、失敗したらどうするの?
- このまま続ければ出世できるし、その時また考えればイイのでは?
- オレ・・・薮田さん辞めたら寂しいよ。
- 再就職めんどくさくないですか?
・・・etc
心が揺れる・・・
固い決意なのに。
どんどん「辞めることは悪いことなんだ」と洗脳されている自分がいる。
決意は固いのに。
そして、私は、次第にこのようなことを求め始めてくる。
もっと、止めてくれ!
そしたら、辞めないかもよ。
もっと、薮田は必要だ!と言ってくれ!
そしたら辞めないかもよ。
・・・同僚に頼もうかな?
上司にこのように言ってくれって・・・
「薮田さん、辞めること相当悩んでいるらしいですよ」
でも、言えなかった・・・
いや、言ってくれなかった・・・
・・・いや、同僚に頼めなかった。
恥ずかしくて・・・
そして、退職日当日。
あれ?
なんだ、この気分は?
あれ?
なんで悩んでいたんだろう?
あれ?
失敗したらまた仕事探せばイイじゃん。
今まで、仕事=その仕事をやらなければならないとばかり思っていた。日本全国に腐るほどの会社があるのに、なぜ、その会社だけで働くことしか考えられなかったんだろう。
洗脳?
いや、環境がそうさせていたんだ。
視野が広がる。
そして、私は、起業家のなるために必死になった。
その間、何度も何度も失敗した。
そのたびに、派遣の仕事で食いつなぎ、計5社くらいで働いたかな?
けど、「社員」という肩書に縛られなくなったら、不思議と「社員」になることが、どれだけ窮屈なことであることが分かった。
- 派遣から見る社員。
- 社員から見る派遣。
立ち位置が違うだけで、こんなにも景色が変わる。
その結果私は起業家になった。
そして、起業家になったことを知った元同僚からこんな連絡があった。
「仕事辞めようと思うんだけど、今、どんな状況?」
そう、そうなんです。
あのとき、親身になって相談にのってくれた同僚から逆に相談される側に。
どうやら、私は、その会社を辞めた人間で成功者になった「第一人者」みたいで、かなり噂になっているみたい。どんな風に噂になっているかは分からなけど・・・
ここまでの話を天龍氏の言葉に乗せると・・・
躊躇=仕事を辞めることに悩む
意外にたいしたことなかった=社員は窮屈。新たな景色が見えるようになる。
最後に
これを内藤哲也に当てハメると・・・
躊躇・・・棚橋の次、棚橋の背中、次期エース候補、人気、ベビーフェイスでの声援・ファン、本隊でお世話になった選手たちという「財産」。
意外にたいしたことなかった・・・プロレスの楽しさ、自分のやりたいことが出来る、ブーイングが声援に聞こえる、棚橋を別角度から見れるようになる、人気が棚橋以上になる。自分を支持してくれるファンが少しづつ現れる、自分支持してくれる選手がいる、将来的に内藤哲也みたいな選手になりたいと思う人が現れる。
【執筆: 2018年12月24日】