藤哲也は、2017.7.15 「G1クライマックス27・記者会見」のとき、報道陣の質問に対してこのように答えた。

――内藤選手は事前のインタビューで「飯伏戦は消化試合だ」という厳しい発言もおっしゃってましたが、改めて飯伏戦についてお願いします。

内藤「何度も言ってきましたが、彼は一体この1年間何試合してきたのか? たしかに彼が素晴らしい選手であることは知ってますよ。皆様の期待を背負ってるのも知ってる。ただ、『彼は何試合やったんだ?』と。たしかに俺にできない経験はしてきたのかもしれない。でも、彼が経験できなかったことを、俺であり他の選手はしているわけだからね。年間100試合以上こなしているわけで。例えば、年間10試合程度でベストを出せるんだったらね、新日本プロレスも年間10試合しかやらないよ。それでベストが出せるんだったら、みんな10試合しかやらないよ。ホントに彼は何かをやりたくて10試合しかやっていないのか、それともサボっていただけなのか。まぁ、札幌のリングでハッキリわかるんじゃないですか、その答えが。ボクはできたら『ガッカリさせないでいただきたいな』と、心の底から思っていますよ」

引用記事:新日本プロレス公式

注目してほしいところは・・・

  • 彼は一体この1年間何試合してきたのか?
  • 俺にできない経験はしてきたのかもしれない。でも、彼が経験できなかったことを、俺であり他の選手はしているわけだからね。
  • 年間100試合以上こなしているわけで。

今回の内藤哲也のコメントは、他の選手が心のどこかで感じていることであり、本当は、声を大にして言いたいことでもある。

2017.6.20 東京・後楽園ホール大会で今年の「G1クライマックス27」の出場選手が発表されたとき、明らかに1番歓声をもらっていた選手は飯伏幸太であった。

youtu.be

・・・勿論、サプライズ選手に歓声が集まるのは当然の結果。しかし、1度、新日本プロレスを辞めている選手が歓声をもらうことに対して年間100試合以上こなしている選手にとって面白いわけはない。

だから、今回の内藤哲也のコメントは「代弁」という意味では、きちんと筋が通っていると私は思う。

もし、飯伏幸太みたいに1度新日本プロレスを離れて、後に復帰すれば、今回のような「特別扱い」を受けれるのであれば、みんなそうしたいに決まっている。

わざわざ、年間100試合以上こなさなくてもいいし、遠征に行かなくてもいいわけだからね。

まぁ、後は、飯伏幸太がこの「G1クライマックス27」をきちんと完走出来るのか?そして、ファンが納得できる結果を残せるのか?

注目したいところである。

最後に。

今回の記事で飯伏幸太の価値を下げたいとか思っているわけではない。ただ、内藤哲也のコメントがファンにあまり刺さっていない気がしてならない。

きちんとした正論をコメントしているし、他の選手の言いたいことを「リスク」を背負って発言していることを私は言いたいだけだ。