イライライラ・・・

2018年10月19日:広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ

2018年10月20日:愛媛・宇和島市総合体育館

内藤哲也は、自分の試合がないのにも拘らず会場に来た。

ごく一部の人間はこのように言う。

  • 暇人だな。
  • 社畜だな。
  • 社畜の鏡だよ。

おい、おい、おい、ちょっと待てよ。

そんな目線でしか物事を捉えられないのかい?

目の前にある仕事を一生懸命にこなす内藤哲也の姿を見て社畜としか捉えられないクズは、今1度人生を見直した方がイイ。

マジで。

今、内藤哲也がやっていること。

そして、やらなければならないこと。

それは、ドラゴンゲートのトップ選手「鷹木信悟」引っ張ってきた責任感だろ。

また、高橋ヒロムが帰ってくるまで「焦らせる場所」を作るための仕事だろ。

試合がないのに、新幹線に乗る。

試合がないのに、ビジネスホテルに泊まる。

試合がないのに、タクシーで会場に向かう。

試合がないのに、内藤哲也がサプライズで会場に登場する。

当然、内藤哲也に大歓声が注がれる。

それ目的で内藤哲也が「試合がないのに来る」わけなどない。もう、すでに大歓声なんて慣れているんだよ。

如何にして「鷹木信悟」にプレッシャーを与えられるか?そして、どれだけ内藤哲也に大歓声が注がれるか?

すべて「鷹木信悟」のため。

すべてお客様のため。

そして、ジュニアタッグリーグを盛り上げるため。

ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのための行動だろ。

目の前にある仕事を一生懸命にこなすことの延長線上に会場に足を運ぶ。

この行動の積み重ねこそが、今の内藤哲也を形成し、人気の秘密でもある。

継続こそ力なり。

一貫性を貫き、プロレス愛を感じさせるからファンも感じる。

死に物狂いで、目が回るほどの仕事をこなし、わき目も振らずに仕事、仕事、仕事を経験してきた人は、内藤哲也の行動力が伝わるだろう。

プライベートを削り、頭の中は、「鷹木信悟」でありお客様でありロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンいっぱい。(広島カープの日本シリーズのこともあるかな。)

イイじゃないですか?

カッコイイじゃないですか。

こんな男の背中は魅力的なんだよ。

まぁ、ごく一部のファンに向けての記事ですけどね・・・

最後に。

20代後半、私は、死に物狂いで仕事をこなしてきた時期があります。

1日3時間睡眠の中、頭の中は、仕事、仕事、仕事。

1か月間、休みもないときもありました。しかし、そのときの自分は、お客様のためだったり、会社のためだったり、上司のためだったり、現場で働く人のためだったり・・・自分のためではなかったのです。

けど、その経験が今につながる。

一生懸命に働いたことがない人間にとって、今の内藤哲也の行動は、ただの社畜に感じるだろう。また、私のことも社畜と感じるかもしれない。

しかし、当の本人は、社畜なんて思っていない。

ただただ、目の前にある仕事を一生懸命にこなした結果なのだ。

私は、当時、派遣の営業をやっておりました。

現場は、20個ぐらい持っていましたかね。

その1つの現場の仕事は、納期、納期とうるさい取引先で私は、自分も現場に入り仕事をこなす日々を過ごしていました。

そして、事件が起きたのです。

その現場のスタッフが逃亡・・・

現場には、明日納期の仕事が山のように残っている。

私は、すぐに本社に連絡し状況を説明し、現場にスタッフを入れてもらうように伝えました。

しかし、返ってきた返事は・・・

「おまえ1人で何とかしろ!」

涙がこみ上げてきます。

なぜ、オレだけこんな目に合わなければならないんだと・・・

私は、当時の課長を恨みました。

マジで殺してやろうと思いました。

でも、目の前には明日納期の仕事が残っている。

1人で出来ないことは分かっていました。

けど、課長の対応にイライラした自分は、3人の仕事を1人でやってやると死に物狂いで働きました。

当然、休憩はありません。

昼食もありません。

でも、携帯電話には各現場からの着信が鳴りやみません。

私は、すべてを無視し、目の前にある仕事だけをこなすことだけを考えました。

そして、夜7時を迎えます。

どー考えても終わる気配はありません。

しかし、明日までの納期。

まだ、時間はある!

休憩も取らずに、昼食も食べずに、そして、夕食も取らずに目の前にある仕事だけをこなし続けました。

夜11時・・・

まだ、まだ、仕事は終わりません。

ちょっと、焦ってきました。

頭の中でいろいろなことが駆け巡ります。

なぜ、誰も応援に来ないんだ。

なぜ、オレ1人だけこんな仕打ちを食らわなければならないんだ。

なぜ、オレなんだ???

また、涙がこぼれてきます。

逃げ出したい・・・

どーしたら、この状況から逃げられる?

しかし、私にも意地がありました。

もし、ここで私が逃げれば、商品を納期する会社が困る。そう考えると、目の前にある仕事をこなす以外方法が見つからなかったのです。

私は、何度も何度もくじけそうになりました。

涙は止まりません。

けど、この仕事をやらなければ「困る人間がいる」ことを強く感じながら仕事をこなしました。

・・・

ガラガラガラ・・・・

誰も来るはずもない現場の扉が開いた。

現在の時刻、23時15分。

ツカツカツカ・・・・と大人数の足跡が聞こえてきます。

「まだ、終わらねーのかよ」

課長の声でした。

その背後には、営業マン約30人の姿。

時刻は23時15分。

涙が止まりませんでした。

その瞬間、ひざまつき、急に体に力が入らなくなりました。

水分も取らず、ご飯も食べず、一生懸命に働いてきた疲れが急に体を襲ってきます。

「おい、1時間で終わらせるぞ。」

現場には約30人。

全員が助けに来てくれました。

あのときの光景・・・今でも忘れることが出来ません。