日本プロレスオーナー・ブシロード社長・木谷高明氏は、2020年まで株式上場、売上高100億円達成を掲げています。

今期決算で32億円ですので、あと68億・・・約3倍ですね。

2016年初期、新日本プロレスはスター選手「大量離脱」という危機を迎えました。

棚橋弘至と並ぶ新日本プロレスのスター選手、中邑真輔、また人気外国人レスラーである3選手。AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズ・・・

しかし、この危機状況を木谷氏はこのように捉えていたそうです。

記者:中邑選手の離脱は業界内で心配されたほど、ファンは大事と捉えていなかったのですかね?

木谷氏:そうですね、ひとつは新日本プロレスってブランドを見に来てるところはあるかなと。あとは景色が変ったことを歓迎しているファンもいる。誰が抜けたとかじゃなくて景色を変えてほしかったんですよ。

まさに、ピンチをチャンスに変えた!ってことですね。

そのピンチをチャンスに変えたのは・・・そう、ロス・インゴベルナブレス・デハポンであると木谷氏は語っています。

記者:年頭に主力選手が離脱が明らかになった時、オーナーはかなり危機感を抱いていましたよね?

木谷氏:そうですね。まさかこうなるとは思わなかったです。実際に2月3月はしんどかったですよ。で、4月10日の両国までに何かひとつ答えを出さないといけないと思っていたんです。やっぱり4月10日の両国で答えが出ましたよね。

記者:内藤選手がオカダ選手からIWGP王座を奪取しました。

木谷氏:あの時、内藤選手がリング上から「新日本プロレスワールドをご覧の木谷オーナー」って言ってくれたんで、「オーナー辞めろ」とかの声がいっぱいきたんですけど(苦笑)その時は、「なんだこれは!?」って思ったけど、そこまでお客さんを熱くさせた。あそこで熱くさせたのがすべてじゃないかなぁ。一番大事だったのは4月10日です。今年は。

週刊プロレスより引用

この事実は、プロレスファンなら知っていると思いますが、木谷オーナーの口から「4月10日がすべて」と言わせた、内藤哲也も凄い。

だって、会社のトップを納得させたわけですからね。

もし、4月10日の内藤哲也のマイクで会場のお客様を取り込むことが出来なかったら、今頃、内藤哲也はどうしてたのか?

ちょっと、気になるところですよね 汗

でも、4月10日は、入場してからの歓声、試合中のオカダ・カズチカへのブーイングを聞いていれば、会場の空気は、8割・9割、内藤哲也でしたよね?

更に、深読みすれば、木谷オーナーの言う「4月10日の両国までに何かひとつ答えを出さないといけないと思っていた」の「賭け」は成功したとも捉えられます。

そう、

その賭けとは・・・

 

 

SANADAの乱入

 

2016.4.10 東京・両国国技館には、1万人を超えるお客様が来場していました。しかも、IWGPヘビー級選手権の試合だったんです。

新日本プロレスとしては、東京ドーム公演に次ぐ「ビックイベント」。

大量離脱の危機を挽回しないといけない・・・

失敗は許されない・・・

舞台は大きい、環境は抜群。

サプライズ演出をするなら絶好の場でもあるが、失敗したときのリスクは計り知れない・・・

もし、この介入がお客様の心をつかめず「ブーイング」だった場合、ここまでロス・インゴベルナブレス・デハポンがイノベーションを起こせなかったと思っています。

更に、大量離脱の危機を払拭することも不可能だったでしょう。

後・・・

この大舞台での介入がSANADAだったことへの意味。

これは、やはり、今後、新日本プロレスをけん引するであろう人物であり、大物でなければならない。

中邑真輔並みの選手でなければならない。

すなわち、IWGPヘビー級選手権で介入となれば話題性は抜群であるため、しょうもない選手では、いつまで経っても中邑真輔・AJスタイルズをファンに意識させてしまう・・・結果、ファンは離れてしまう。

だから、SANADAだった。

SANADAだったから、ここまでの大舞台を用意した。

SANADAだったら、大量離脱の記憶をファンの頭から払拭できる。

会社としての期待は、相当大きいと思う。

SANADAに対してもそうだけど、ロス・インゴベルナブレス・デハポンに対しても・・・

・・・まぁ、内藤哲也なら手のひらで転がすくらい余裕で「期待」に応えてくれると思いますけど・・・後は、BUSHIにもジュニアを盛り上げてもらいたいことが私の願いでもあります。

追記 (2017.3.27)

2016.4.10 東京・両国国技館大会のオカダカズチカ vs 内藤哲也の試合が「無料」公開されています。この機会にぜひ視聴してみてくださいね。

※現在は公開されていません。

 

では。