2023年11月3日(金・祝)に行われた公開記者会見。

ウィル・オスプレイの熱量が海野翔太に透かされている感じに見えて、なんだか今までウィル・オスプレイが新日本プロレスに残してくれた功績を踏みにじっているようにも感じた。

ただ、冷静に考えてみると、海野翔太の対応は間違っていなかったのでは?と考えるようになった。

もちろん、明日のタイトルマッチでどちらが勝つか分からないし、私的にはウィル・オスプレイが勝ち、2024年1月4日・東京ドーム大会でジョン・モスクリーとの試合を見てみたいが冷静に考えるとこんな【深読み】が出来る。

まずは、公開記者会見YouTube動画と公式の会見の内容を引用します。

その後、【深読み】させていただきます。

■(チャレンジャー)海野翔太のコメント

海野「こんばんは。新日本プロレス、ROUGHNECK、海野翔太です。ついに明日、USとUK、ヘビー級王座に挑戦させていただきますが、今回、僕のわがままで、彼にはUSヘビー(のベルト)も持ってきていただきました。チャンピオンからしたら、“捨てたUS、なんで今さら持ってくるの? UK王座だけだよ”と思うかもしれませんが、彼は僕の意図を理解してくれたみたいで、その趣旨を話させていただきたいと思います。

まだ名もなきヤングライオンだった頃、この大阪の土地でジョン・モクスリーと出会いました。そこから彼に認められて、トレーニングパートナーに抜擢させてもらい、練習を積んでくごとに認められて、付け人業を行うことになりました。自分はチャンピオンじゃなくてただのヤングライオンだったけども、USヘビーのベルトを管理して、ただのヤングライオンがUSヘビーと過ごしてる時間が長く、僕の中ではとても思い入れのあるベルトでした。

だからこそ凱旋して1発目に、チャンピオンのウィル・オスプレイが持っているUSヘビーに挑戦したかったですし、勝手に捨てられたからといってそれを捨てるほど、僕はあきらめきてれもなかったですし、USをしっかり獲って、USヘビーにもモクスリーにも恩返しをして返すってことが僕の中では筋だなと思って、今回、彼には持ってきていただきました。

Hey、Wil、Please Listen。I’m shit English。(※この後も引き続き英語で最後まで)USタイトルはショータ・ウミノを成長させてくれた。ジョン・モクスリーもショータ・ウミノを成長させてくれた。それは俺の大きな思い出だ。俺の思い出が、そのUSヘビー級タイトル。だからといってUKヘビー級タイトルをないがしろにしているわけじゃない。同じぐらい大切だ。同じぐらいだけど、俺にとってUKタイトルも重要だ。俺の頭の中ではUSもUKも価値は同じ。

お前がUKタイトルにこだわりを持っているのは構わない。それは理解できる。俺の頭の中では差はない。だが俺の胸の内ではUSタイトルがまだ生きている。明日、俺は両方のタイトルをいただく。俺には自信がある。お前を倒す。俺が勝つ。サンキュー、トゥモロー」

■(チャンピオン)ウィル・オスプレイのコメント

「まずは、オーサカの皆さん、今日は来てくれて本当にありがとう。そして明日、会場に来てくれることにも感謝するよ。じゃあ、聞いてくれ。オーサカは私も一番好きな街で、いろんな試合をしてきて数多くの思い出がある。ショータ、お前が『ROYAL QUEST』で俺の前に現れてUSタイトルに挑戦させろと言ってきたときは、正直、とても驚いたよ。

お前に対する俺の印象は、いまだにヤングライオンから抜け切れてないってとこだな。『ショータ・ウミノは(新日本プロレスの)未来だ』と思った。それは俺だけじゃなく、みんな同じことを言ってたよな。でも現状を見てみな。ウエムラが帰ってきて注目を浴びている。ツジは帰ってきて、スター街道を歩み始めた。ところでショータ・ウミノはどうだ?

USタイトルに挑戦してきた。何を思って挑戦してきた? フューチャーだって言われてたお前だけど、ジョン・モクスリーのために闘うだって? そんな生ぬるいこと言ってていいのか? 明日、俺と闘うチャンスだぞ。俺が与えてやったチャンスだ。だが、その程度のヤツにウィル・オスプレイは倒せない。(※立ち上がって)モクスリーの下にいて、彼から何を教わったんだ? なんか言ってみろ。モクスリーから何を学んだ?」

海野「Wrestle & Fight……」

オスプレイ「それだけだけか? それがすべてか? お前、ROUGHNECKの意味をわかってるのか? そんなモクスリーなんかよりも、俺が俺自身を見せつけて教えてきたことがあるだろ! オスプレイ・ドージョーだ。(※次第に口調が激しくなっていき)何度倒されようとも立ち上がって、みんなの前でベストな闘いを見せ続けるということを、この8年間、さまざまなものを犠牲にして見せてきたはずだ。

俺は20代前半でニュージャパンに初めて来たわけだけど、もう30歳を過ぎた。はっきり言って、ニュージャパンで俺に残された時間は少ないんだ。お前、そんな生ぬるいこと言ってる場合じゃないだろ! お前の本気を見せてみろ。明日は俺を殺しに来い。

なぜなら、俺はニュージャパンの未来を本当に気にかけてるし、ニュージャパンのことが大好きだし、今日ここに来てくれているニュージャパンを愛しているお前らのことが大好きだからだ。この8年間、俺は本当にいろんなものを犠牲にしてきた。友人の葬儀にも参列できなかったし、友達との楽しい時間、家族と共に過ごすことができたかもしれない大切な時間を顧みず、日本に来て、ニュージャパンのために犠牲にしてきた。そんな姿をお前に見せつけてきたはずだ。

にもかかわらず、お前はまだモスクリーがどうとか言ってる。ニュージャパンがコロナで大変だった時期も、俺はリングに立って、ベストな闘いをみんなに見せてきた。お前も俺と同じようなことをやっていく決意はあるのか? すべてを犠牲にしてニュージャパンの未来を背負って立つ、そういう決意はお前の中にあるのか? もう1度言う、明日、俺を殺しに来い。俺のニュージャパンでの時間は、そう長くないんだ」

■質疑応答

――海野選手に質問です。いまのコメントを受けたうえで、改めてオスプレイ選手への思いをお知らせ下さい。

海野 ハイ。ボクはね、あの、モクスリーと同じぐらいオスプレイに対して尊敬も感謝もあるので。全てをぶつけて勝ちにいきたいと思います。以上です。

――オスプレイ選手に「生ぬるい、本気を見せてみろ」と言われたことに対しては?

海野 ま、生ぬるいって思ってるんだったら別にいいですけど。あくまでそれが自分の原動力であり、あくまで恩返しをしたいんで、もっとその先を見てるただの一部分にすぎないので、それは別に気にしてないですね。

――USとUKの2本のベルトが持ち込まれていますが、勝利した場合のUKのベルトはどうしますか?

海野 両方持とうかなと。うーん、でもボクの中でUSがまずは、あの、以前東スポの取材でもお答えしたと思うんですけども、もともとUSヘビーっていうのは新日本が決めたタイトルですし。勝手にチャンピオンがUKって言って、持ち込んで、それで変わるような、会社がそういう判断していいのかボクはわからないですけれども。

もともとUSヘビーってものが新日本プロレスのベルトなので、まあ封印というか、形はわからないですけれどもよくよくはUSの形にちゃんと戻した状態で、その次に進んでいきたいと思いますね。

引用:新日本プロレス公式



【深読み】海野翔太 vs ウィル・オスプレイ|大阪・USヘビー級・2023年11月4日

公開調印式の内容を見ていただくと分かりますが、ウィル・オスプレイは来年2月の契約でおそらく新日本プロレスを去ることになると思います。

そう考えた時に、この大阪大会で勝利した場合は、ジョン・モスクリーと「最後の大舞台」として東京ドーム大会で戦うことが予想されます。

会社側から考えると、集客の問題もありますのでウィル・オスプレイ vs ジョン・モスクリーの一戦を組みたいのが本音。

しかし、去る人間を東京ドーム大会に上がらせるか?と考えた時に「未来」を見据えてカードを組む可能性のが筋。

近年を見るとケニー・オメガ問題もあるので。

だから、私の予想としては、大阪で海野翔太が勝ち、東京ドームでジョン・モスクリーとUSベルトをかけて戦い、海野翔太が勝ち、ジョン・モスクリーと決別するのではないかと予想。

そうなれば、きちんとしたストーリーが完成し、ハッピーエンドに終わりファンも喜び、感動することでしょう。

私の本音で行けば今の海野翔太では荷が重いと思うし、プロレスを見ても「間」の取り方のセンスも悪いと思いますし・・・現段階の必殺技では説得力にも欠けるし・・・

でも、まぁ、ジョン・モスクリーと決別するのであれば必殺技も変えるでしょう。

でもね、顔がイイという「最強の武器」があるのですべてが帳消しになるんですけど、ファンが離れないことを期待し【深読み】とさせていただきます。

では、ありがとうございました。



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